12月21日~1月20日の近況

◇引き続き順調に調整を進めさせて頂いております。

 

【現在(1/20時点)の主な調整メニュー】

屋内運動場での準備運動(長目の常歩、速歩、ハッキング~軽目キャンター)の後、坂路主体のキャンター調整(ハロン20~17秒程)

*追い切り12/22より 週1回 坂路でのキャンターの終い2ハロン30秒(15-15)

※調教時は7~8頭程度、2列縦隊での集団調教主体。追い切りは2~3頭併せ

+週2回 トレッドミル調整(常歩、速歩、軽目キャンター 勾配3~5%)

 

【調教時の状態】

引き続き他の明け2才馬達との集団調教主体で調整させていただいており、馬混みに馴らしつつ、長目の乗り込みによる基礎体力の底上げを重点に、この中間より坂路でのキャンターの終い2ハロンを15-15程度で伸ばすなど、少しずつ速い調教も取り入れ始めておりますが、現状のメニューにも対応できており順調です。

*先月からの進境

調教の進んでいるグループで励んでくれておりますが、元気一杯、相変わらず騎乗者の扶助に従順で操作性自体に難は少なく、馬混みや調教環境の変化も苦にせず、調教の流れにもスムーズに乗ることが出来ております。体力の方も付いてきておりますし、道中の動きにも少しずつ力強さが出てきており、この中間より開始しております115-15程度のペースにも柔軟に対応できております。また、上記・軽目の追い切りを開始して以降は、これまで従順さが幾らか立っていた気配面に、キャンター時の(自らハミを取っての)走る気の向上など、ピリッとした面が見られ始めている点も好材料です。

 

*当面の課題

今時期の育成段階におきまして、特に注文らしい注文は見当たりませんが、敢えて‘仕上がりが早そうな子’であるが故、申し上げるのであれば、この時期、大半の子がそうであるように、ご愛馬につきましても馬体の方がまだ若く、サイズ自体、背丈などは今時期にして水準以上ながら、胴に幅がなく薄手で、成長途中故の全身の緩さもあります。

上記の通り、目の前の調整メニューにはさしたる注文もなく対応できておりますから、これから日々繰り返す調整を通じ、コツコツと全身の筋肉量を上げ、現状丸みがかった子供っぽいフォルムに芯を入れ、牡馬らしい節くれだった逞しさを加えていければと思います。

 

【体調面・馬体各部位の状態】

体調面につきましては飼葉食い含め良好で、馬体各部位にも問題はございません。

馬体につきましては、上記で触れております通り、徐々に調教を強化している最中におきましても、測尺ではこれまでやや物足りなかった体重に増加が見られる点が好材料で、先月から一回りフックラと全身の肉付きもこの子なりに良い状態を維持できておりますが、また水準以上の背丈に対し、胴に幅がなく薄手の印象ですから、今後もこの調子で体重、胸囲など‘横への成長’に期待し、飼葉管理等でも留意してまいります。

 

【当面の予定】

上記の通り順調にきておりますから、成長途上である心身に配慮しながら調整を継続してまいります。