フォレストキティの2019号  10月21日~11月20日の近況

ご愛馬につきましては、10月30日に当場にてお預かりさせて頂いております。

着地時に状態を確認させて頂きましたところ、体調等に問題はなく、生産牧場様・コンサイナー様で大事にされていたご様子に加え、セール経験からも、‘人馴れ’していると申しますか、扱い自体も良好で、入厩後は、昼夜放牧によるセール帰りからの心身のリフレッシュの傍ら、馴致~騎乗と順次進めさせて頂いております。

 

【お預かり後(10/30~11/20)の主な管理経過】

10/30:当場の生産部門である豊郷分場に入厩(448㌔)。浦河町・チェスナットファーム様より。

着地時の状態;環境の変化に対し多少戸惑い気味も、体調等に問題なし。飼葉食いも良。

入厩当日より他の1才馬達との集団での昼夜放牧を開始(10:00~5:30)

10/31~:夜放牧と併行し、騎乗の為の馴致を開始。

11/4~:騎乗調教に移行(屋内運動場での少頭数での乗り馴らし)。

11/17:本格的な騎乗調教に移行するため、高町富川東の本場に移動。

〔現在(11/20時点)の主な調整メニュー〕

屋内運動場での準備運動(長目の常歩、速歩、ハッキング)の後、坂路主体の軽目キャンター調整 ※調教時は7~8頭程度、2列縦隊主体での集団調教。

+週2回 トレッドミル調整(常歩、速歩~軽目キャンター 勾配3~5%)

 

【調教時の状態】

馴致の際は、開始当初よりさほどの警戒や緊張もなく、従順で呑み込みの良い面を見せてくれ、大変スムーズに騎乗調教に移行することができました。

以降は、同じ時期に馴致を終えた1才馬達との少頭数(2~3頭)での乗り馴らしを経て、本格的な調整に移行すべく本場に移動させて頂いており、本場では坂路コースを主体に7~8頭程度の集団調教で、馬混みに馴らしつつ、少しずつキャンターの距離を延ばし、ペースを上げるなど、徐々に調教を強化させて頂いております。

騎乗させて頂いている感触といたしまして、馴致の際の好印象と同様、騎乗調教に移行してまだ日が浅いなら、騎乗者の扶助に従順で操作性自体に難が少なく、騎乗開始後の若駒が最も苦にする、馬混みや急な物音、周囲の障害物ほか、調教環境の些細な変化に対しても柔軟に対処できており、これから日々繰り返す‘調教そのもの’への慣れに伴い、順次調整を進めていけるものと見込んでおります。まだ騎乗を開始したばかりの印象ですが、ピリッと辛めの気性からの、扶助に対する反応の良さや、四肢バランスの取れた脚捌きの軽いフットワークには良い資質が垣間見れ、これからの進境が楽しみです。

【体調面・馬体各部位の状態】

体調面につきましては飼葉食いを含め良好で、馬体各部位にも問題はございません。

馬体につきましては、現状胴に幅がなく薄手ですが、入厩後から飼葉食いが旺盛でありました点がこの子の強みで、全身の肉付きなどは、ゆとりある良い状態を維持できており、環境の変化や、馴致~騎乗によるストレスからの馬体減りもなく済みそうで助かっております。

 

【当面の予定】

成長途上である心身に配慮しながら、徐々に調整を進めてまいります。

※11月9日には谷調教師にご愛馬の状態を確認いただいております。

◇本年もこのような将来性豊かなご愛馬をお預かりできることに、スタッフ一同感謝と喜びを持って、大事に管理させて頂きます。